歌手:
Official髭男dism
专辑:
《Editorial》 作词 : 藤原聡
作曲 : 藤原聡
编曲 : Official髭男dism
曇った窓に指をはしらせて
雑な似顔絵を
書き合った思い出などない
似ても似つかないとケチをつけ
消してもちゃんと残った名画を
笑えただろうにな
困った事に月日は流れて
周りを取り巻く環境は
随分と大人びた
駄菓子やテレビゲーム
なんてなくても
生きられるような人になんて
そうなれるはずないのに
春の夜風の冷たさの
どさくさに紛れて
肩が触れてからの事を
鮮明に覚えている
まるでシャワーのように
幸せを浴びせ合ってた
あの頃はどうだった?
今は良くも悪くも
落ち着きってものを備えながら
ここまで来たけど
シャワーの後にバスタブの中で
立ち上る湯気のようにほら
いつだって僕らはお互いの顔を
赤らめる事が出来るはずなんだ
そう信じてやまない
曇った窓をはらし走る車
電車に揺られた
二人の背中を追い越した
昔住んでた部屋の前をうっかり
通った時に灯った電気に
スピードを落とした
6畳のワンルームでも
壁はそこそこ厚く
近くに手ごろなスーパーがあって
買い物に困らず
コンビニだけは遠く
違う 駅もやっぱり遠く
帰り道に始まる
夕飯のおかずウォーズ
あまりにも
マジックアワーと呼ぶ事は
容易かったし 多分正しいのかな
だけど過去のままごとと
比類ないくらいの幸せが
今も降り注いでる
シャワーのように垂れ流す季節と
衰えていく様の中
どうにか僕らは年甲斐ってものと
それなりに上手く
付き合っていられてるから
冷めやることを知らない
写真を撮る事もなくなって
名前を呼ぶ事も減っちまって
あまつさえ目を見て話す事さえ
不可能になって
マルチタスクな家事と
怒りやすくなった僕に
君はマスクの裏で
わかりやすくため息ついた
そんな未来さえ憂いてた
僕たちはどうやら
そんな日々に辿り着くには
子供じみすぎていた
あの頃のシャワーを
今でも浴びせよう
ふやけるくらいが
多分ちょうど良いや
いつか肌や髪の毛の
曲がり角さえも
笑いに変えながら曲がればいい
シャワーの後にバスタブの中で
立ち上る湯気のようにほら
いつだって僕らはお互いの顔を
赤らめる事ができるはずなんだ
そう信じてやまない
蛇口が開き今日も
笑みがこぼれる
曇った窓に指を走らせて
雑な似顔絵を描きあった思い出
などなくても
駄菓子やテレビゲームに囲まれ
変わらないままで
変わったままで
暮らしていこうよ