歌手:
なきそ
专辑:
《終演》 恋して至った
今に尚更 沁みるのはきっと
「愛せやしないや、もう誰も」って
秋風が立った何年後でさえも
乙女のように穢れない君は居ない
それでも魘われる あの春に
諦めが私に憑く未来世まで
「もういいかい」をもう一回
それで幸福感は掴めたの
いずれ終るために始めたいのなら
いっそ思いを初めないで
「呼吸をしただけ」とでも言いたげに
徒事を示したあなたなんか
どうなったっていいし
あわよくば果敢なくなって仕舞えばいい
嗚呼
どうしようかもう死のうか
「もういいよ、黙って──相合傘は諄い」
従って不退転がない私は
噤んで啼いて過去を嫉む
どうしようかもう死のうか
御釈迦になった体は成せないからさ
言っても今更
恋していたって
「今」もそのうちに飽くから きっと
「愛せやしないや、冷めたんだ」って
秋風が立った数年後になれば
形だけの愛しみは
もう嫌だから
如何せん君は幸せ
「何で、私だけ見捨てて──」
金輪際 看做さない
君を倦怠感の果てだとは
「煩い」や「嫌い」とでも思い込んでさえ
咲いた想いは消えないや
「呼吸をしただけ」とでも言いたげに
あからめを示した なんて嘘さ
如何してなんだろうか
苟も果敢なくなってく気はしない
別の春に移ろった君は愛を掠めたの
洗い浚い 欠片も無いと知った
「私の未練も奪い去ってくれよ」
それだけで未だ匙を投げないで
「──巫山戯んなよ」
嗚呼
どうしようかもう死のうか
「もういいよ、黙って──相対は嫌だからさ」
微睡んで不退転がない私は
「厭」を装った 何の為に
どうしようかもう死のうか
御釈迦になった体は成せないけれど
それでもずっと
恋して至った
今に尚更 沁みるのはきっと
「愛せやしないや、もう誰も」って
秋風が立った何年後でさえも
乙女のように穢れない君は居ない
それでも魘われる あの春に
諦めが囁くのはいつ
恋して仕舞った
なんと呪われた因果だろう
逆様になって戦慄いたって
変わらない想いは今際でさえも
花曇りが此処に終る
「もう一度接吻をしたら──」