歌手:
スペクタクルP
专辑:
《Golden period》手と手を繋いで
泣きながらこんがらがって
離せないその訳は
この束縛が必要だから
絡まった自己嫌悪の糸を
むすんで ひらいて ひっぱって
その頑固な結び目を
僕はしかめ面でほどいてた
裁ち切ることもできただろう
力を二人は宿してた
それでも紡いだ月日の分だけ
捨て難いものが増えていた
点と点を繋いで
続く線をじっと見つめる
話せないその訳は
寂しくて泣き出しそうだから
色褪せた情景の網目を
くぐって もつれて ひっかいて
遣り場を無くした結び目を
僕は知らん顔で繋いでた
捨て去ることもできただろう
賢さを二人は知っていた
それでも慕った心の分だけ
愛したいものが増えていた
拗れては手繰り寄せた
このいとしさが生を縛る
頑なで真っ直ぐな身の内の
柔らかに錆び付いた心を
幸福な記憶へと縛り付け
生きていていいよと囁く
モノクロームの僕が
織り成す色相環
遺された極彩の
交点すべてが今を謳う
縁と縁を紡いで
繕ってはこんがらがって
自嘲の軽口もいつか
愛着の意図に染まるだろう
そんな絵と絵を繋いで
続く面をじっと見つめる
鮮やかな過去たちの
抒情を綴る未来図として
途切れないその愛の
名前は僕に刻み込むから