噎せる山椒
蛙の借り目
歌手:IDONO KAWAZU
专辑:《蛙の借り目》

作词 : IDONO KAWAZU
作曲 : IDONO KAWAZU
気まぐれなる徘徊夜雨の露に
触れたい気持ちに油断したのだろう
狭窄な抜口に嵌ってしまった
肥えた自我の所為か
飲み過ぎた葡萄酒の所為か
萎ませる為の
瓦斯抜き促す栓ですら見附らない
何処か、遠く遠く逃げたいんだ
この危なっかしさ 脱ぎ捨てて
如何にもこうにも動けないんだ
痞えちまった拘泥を縫い付けて
抜けなくなって幾日か経つ
漂わす花の香りに
疎ましさなど苛立つ位
窮状も慣れてしまったの
判っていても
どうか、外へ外へ行きたいんだ
虚構、からっきしを解き放ちて
如何にもこうにも成らないんだ
煮えちまった業ですらも喰って
蝶も蟷螂も留まる程固くなって
岩肌時を撫でる様苔のむす迄に
喚こうにも力がない気息奄々也
愁傷、押し込んで尚、絡みゆく
獣を喰った報い、喰ったくるい
何処か、遠く遠く逃げたいんだ
この危なっかしさ 脱ぎ捨てて
如何にもこうにもいかないんだ
・・・・・・・・・如何すれば
誰か、誰か、気づいておくれや
もう、虫の息逝っちまいそうだ
でも誰の目にも止まらないんだ
すべてから、逃げ隠れたこの身
光射す筈もない噛んだ粒の辛味
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