歌手:
仙台エリ
专辑:
《RIDDLE JOKER キャラクターソング Vol.4 「大和撫子はあこがれ」》アストラル
それは、新たに発見された特別な粒子の名称である
様々の分野に広く普及されようとしているが
アストラルによる犯罪も急増
日本政府は、情報局特別班を新設
これに対抗した
通称「特班」の誕生である
だが今回
そんな話には研究していない
ただの私の日常だ
ゲーム本編とは一切関係がないから
気を付けてくれ
リドルジョーカー
誰でも持ってる黒歴史
二条院さん?
ずいぶんご機嫌ですね
鼻歌まで
何かいいことでもあったのかい?
三司さんに七海くん
それに、式部先輩まで
みんなでどこかにいくところなのか?
特にすることもないから
お茶でもどうかと思って
二人を誘ったんだよ
それで、二条院さんも誘いに来たんです
そうだったのか
二条院先輩は、今日は何をしていたんですか?
うん?
それは...その
おや?
その反応、もしかして
部屋で人には言えないようなことをしてたのかな?
あっ、ちちちち違います
私はそんな人様に言えないような
エ...エッチなことなどしていない
別に、エッチなことと検定はしていなかったと思うのですが
その反応はまさか...本当に?
違う、本当に違うんだ
私はそんなやらしい子じゃない
ん...エッチじゃない
こういうのって
言えば言うほど
う...わ...わかった
そういうことなら
お茶は私の部屋でどうだろうか
そうすれば
私への腹の疑いを
晴らすことができると思うんだ
お邪魔してもいいんですか?
疑惑を晴らすためなら仕方ない
多少散らばってはいるが
人を招きいてられないわけじゃないからな
二条院さんなら
部屋を綺麗に片付けていそうなイメージはありますね
二条院さんの部屋には入ったことないから
興味あるかも
じゃ
お言葉に甘えて
お邪魔させてもらっても?
構いません
さあ、どうぞ
お邪魔します/お邪魔しまーす
やっぱりちゃんと片付けられてるんですね
綾瀬先輩は...もしかして
片付けが苦手な方ですか?
得意ではないですね
めんどく...じゃなくて
時間も掛かりますから
三司さんは取材を受けたりして
自分の時間を確保しづらいからな
仕方ない
まあ...ゴミ部屋というほどではありませんが
人を招くためには...
十分ぐらいは...事前に時間が欲しいです
それぐらいの時間で片付けられるなら
十分綺麗だと思うぞ
ああすまない
お茶を入れよう
緑茶でいいだろうか
はい
ああ、私が入りましょうか
気にしないでいい
適当に座って待っていてくれ
わかりました
ありがとうございます
ありがとう、二条院さん
それで
お茶はお茶でありがたいんだけど
例の、部屋でしてた内緒のことって
何か聞いてもいい?
部屋に来れば分かるって言ってたよね
ああ、そうでした
本当にエッチなことなどではありません
それはそこのプレイヤーの中身を見てもらえればわかります
プレイヤーってこれですか?
中身は...
はっ、時代劇のDVDですね
そうだ
私はずっと、部屋でこの鬼金を見ていたんだ
鬼金って
確か、火付盗賊改方の主人公とした捕り物帳
でしたっけ
そうだ、知っているのか?
え...え...ええん...
タイトルぐらいは
見たことはありませんけど
なぜだ!もったいない
そ...そう言われても...見る機会がなくて
私...寮に入るまでは家の家事を一手に引き受けていたりしましたから
む...そうか
それならば仕方ないな
ああ、お湯が沸いたな
お待たせしました
ありがとう
じゃ、いただくね
おぉ、おいしい
あぁ、渋みが少なくて
むしろ、甘みがあるような
あぁ~、本当においしいです
そ...そうか
そうな大したものじゃないだが
そう言われると
悪い気はしないな
時代劇とかもそうだけど
二条院さんって
和風なのが好きなの?
あまり意識したことはありませんが
そうですね
フローリングより畳
エスエフよりも時代劇
コヒーよりも緑茶のほうが好きかもしれません
ですが、洋風が嫌いというわけではありませんよ
あくまで、どちらかと言えばです
ちなみに、時代劇のどういうところが好きなんですか
それはもちろん殺陣だ
お約束と分かってはいるが
見ていて楽しいんだ
なるほど
鬼金のほかにも
荒くれ大将軍なんかも好きだな
勧善懲悪ものが好きなの?
勧善懲悪というよりも
人情ものが好きなのかもしれません
あとは
まあ、分かりやすさも魅力の一つですね
なるほど
部屋ですっと鬼金を見てたんですか
そうだ
ちょっと休憩がてら外に出たときに
みんなに出会ったんだ
ありますね
たまに何もせず
溜めた録画を消化したりとか
だから決して
そんなエッチなことをしていたわけではないんだ
別に最初から
エッチなものと検定していたわけではないんですが
でも
どうしてそんなに恥ずかしそうにしてたの?
そ...それは...ですね
むかし、笑われたことがあったんです
笑われた?何を?
時代劇が好きだなんて、おばちゃんみたいだと
子供の頃の話なんですが
はあ~...それを言ったのは...男の子?
はい、よく分かりましたね
まあ、そういうこと言ってからかうのは
男の子のほうが多い気がするから
もしかしてその男の子
二条院さんのことが好きだったのかもよ
え?それはないでしょう
だって、嫌がらせをされた...
というほどではないですが
すぐに私をからかってきたんですから
男の子っていうのはそういうものだよ
好きな女の子の気を引きたくて
ついつい意地悪しちゃったりするのさ
そ...そういうものなんですか
うん
二条院先輩はどうだったんですか?
うん?どうとは?
その、男の子のことが気になったりは
そうだな
そんなことはなっかたな
むしろからかわれていた分
少し苦手だったかもしれない
まあ、そうなもんだよね、普通は
ほかに好きな男の子がいたりしたんですか
いや、別にそういう男の子はいなかった
ちなみに
二条院さんの好きな男の人のタイプって
どんな人ですか?
ど...どんなって
急にどうしたんだ
そんな変なこと
考えてみると
二条院さんとこういう話をする機会はなかったので
せっかくだから
聞いてみたいなぁ...と
それは確かに気になるね
先輩は真面目な人ですから
やっぱり子供の頃から真面目な人が好きだったんですか?
式部先輩に、七海くんまで
どうなのどうなの?
二条院先輩?
う...逃げられない
別に真面目な人が好き...というわけじゃない
時にはふざけていたりしても構わない
ほおほお
ただ、締めるところは締めるというか
やはり、困っているときには
苦労を厭わず
人助けをするような人がいいな
例えば...荒くれ大将軍みたいな
ああ~
なんとなくイメージできました
子供の頃だと、同年代にはいそうにないかもね
ですね
やっぱり二条院先輩の御眼鏡にかかるような男の子は
いませんでしたか?
そうだな
そんな子に会ったことはない...ような
あるような
おや?その意味あり気な反応
気になるな
もしかして、初恋の相手ですか?
ちちちちっ違う
本当にそんなことではないんだ
ただ、ただ...一人だけ
私を助けてくれた人がいるんだ
なんだかロマンチックな予感がしますね
二条院さんさえよければ
ぜひ聞かせてもらえませんか?
それは...その
あんまり言えないようなことなの?
そうではないですが
いろいろと恥ずかしいので
あっ、いや、あっ、恥ずかしいと言っても
変な意味ではないんだ
ただ、この話は
自分の未熟さを思い出してしまって
そういう意味で恥ずかしくて
黒歴史ってやつですか
誰にもそういうのはあると思いますよ
でも、まあ、そんなに嫌なのなら無理には
いや、勘違いされるのも嫌だからな
それに、隠さなきゃいけないほどのことではない
実は、先も言ったが
私は時代劇が、子供の頃から好きだった
憧れもあった
そんな憧れから
ある日私は
ちょっと無茶をした
無茶...というと?
自分の能力で
態度の悪い大人の男性たちを
懲らしめようとしたんだ
でもそれで
二条院さんにそうさせるぐらい
ひどい人だったってことでしょう?
いいえ
今思えば、口で忠告すべきことだったと思います
でも、子供の頃の私は
自分のことを過信して
能力を使いました
本当に未熟でした
なるほど
恥ずかしいっていうのはそういうことですか
うん、そうなんだ
しかも
私が能力で仕掛けたことが
相手の人たちにも気づかれてしまった
詰め寄られた私は畏縮してしまってな
その場で震えるばかりだった
そ...それで、どうしたんですか
どうもできなかった
時代劇の主人公のようにはいかず
泣き出すって前になったその時だ
同じ年頃の少年が
声をかけてくれたんだ
おお、まるでドラマみたいだね
はい
あの時のことは
今でもハッキリと思い出せます
おい、そこで何をやってるんだ
その子を離せ
...と、助けてくれました
彼はまさに
白馬に乗った、将軍様のようだった
将軍様?王子様ではなくて?
私にとっては
王子様よりも将軍様の方が素敵なんだ
そうですか
まあ、そういうのは人それぞれですからね
それで、そのあと先輩は助けてもらったんですか?
あぁ、一応そういうことになると思う
というと?
間に入ってくれたのはいいんだが
その子は...なんというか
ちょっと口調が乱暴でな
結局、男の人たちと喧嘩になったんだ
恐怖で私は泣いて
騒動から警察沙汰にまでなってしまった
助けてくれたのは男の子で
相手は大人の人だったんだよね
そうなんですが
その男の子も、どうやらアストラル使いだったようで
能力を使って喧嘩をしていました
もちろん、能力をそんなことに使うのはよくない
でも
それで私を助けてくれたのは事実です
比べて私は、自己満足のために能力を使って
結局何もできずに、泣くだけでした
だから、もっとしっかりした人間になりたいと
強く思うようになりました
そして、その言葉を嘘にしないように
努力してきたつもりです
へええ、なんだか素敵ですね
自分の生き方に影響を与えるような出会いなんて
う...うむ、まあ、そうだな
それで、その子とはまだ交流があるの?
いいえ
一緒に警察に連れていかれましたが
そこで離されて
名前も知りません
顔だって
きっと今再会しても
分からないと思います
でも
あの時私を助けようとしてくれた背中は
覚えている
すごくかっこよかった
あんなにドキドキしたこと今までになくて
忘れられるはずがない
本当に、かっこよかったなぁ
二条院さん、嬉しそうな顔をしてますね
あっ、いや、そ...そんなことは
いやいや、あたしも見たよ
なんかとっても乙女な顔をしてた
ですね
二条院先輩、可愛かったですよ
も...もう
そうやってみんなで、私をからかわないでくれ
私の話はもういいだろう
あっ、お茶のおかわりはどうだ
えへへ、誤魔化してる誤魔化してる
式部先輩、本当に困ってるみたいですから
その辺でいいじゃないですか
今の話を聞いてただけでも十分ですよ
そうだね
そ...そうですか
よかった
なら、私の話は終わりということで
ほかの話をしましょう
ほかの話か
何かあるかな?
ああ、そういえば
クラスの子から聞いたんですけど
この学院の七不思議とかあるみたいで
はぁ、話を逸らせてよかった
しかし
あの時私を助けてくれた男の子
今頃はどこで
何をしてるんだろう
きっともっと
かっこよくなっているんだろうな
できることなら
会ってみたいものだな