歌手:
千城まつり
专辑:
《泣けど喚けど朝がきて》どうか
夜よ
明けないでくれ
等しく
独りな
この時のまま
どうか
しばらく
いさせてくれ
願えど
空白む
午前五時
桜の花に
群がる人に
名もなき花は
踏み潰された
どれもみんな綺麗だ なんて
上から目線でよく言うよ
何もかもに値段が付く街で
アイデンティティさえも値踏みさえ
うなだれる僕らを置いて今日も
一日が
終わってく
金も銀も
銅も鉛も
稀代名画も
数多の駄作も
夜の闇は
全てを
黒く染める
こんな僕も
少しだけ
この 暗がりの中で
僕の色を
許せるんだ
だから
どうか
夜よ
明けないでくれ
等しく
薄暗い
この時のまま
どうか
しばらく
いさせてくれ
願えど
時は過ぎて
まだ
今日は変わらずに朝が来て
僕の色を暴いていく
光が町を彩って
新しい一日が
始まってく
ハートに星に
十字に指に
数字はかくも
リアルを写す
みんな違って みんないいなんて
無責任に ようく言うよ
何もかもに値段が付く街で
アイデンティティさえ売れ残って
うなだれる僕らを置いて今日も
この星は回ってく
浮かれた街に
テレビにラジオ
笑顔溢れる
タイムラインも
夜の闇に
紛れて
今は眠る
こんな僕も
少しだけ
この
静けさの中で
僕の孤独を 許せるんだ
だから
どうか
夜よ
明けないでくれ
等(ひと)しく
独りな
この時のまま
どうか
しばらく
いさせてくれ
願えど
時は過ぎて
まだ
今日は変わらずに朝が来て
僕の孤独を暴いていく
楽しげな声が街に響いて
新しい一日が
始まってく
ただ
輝くものを
妬んで
進めない訳を
作って
悪いのは全部僕なんだろ
信じる者は救われんだろ?
辛くても笑え
前を向け
明日はきっと
素晴しい
そんな言葉を崇める星で
今日も
僕ら生きている
こんな世界に縛り付けて
思考を侵して 夢に駆り立てる
二重螺旋の鎖は
今日も
解けなかいまま
泣けど
喚けど
白む空に
抗えずに
時は過ぎて
また
今日も変わらずに朝がきて
ぼくの価値を暴いていく
そんな日差しから逃げるように
布団被って