歌手:
野狐禅
专辑:
《东京23区推奨オモイデ収集袋》近頃 君の夢ばっか見て
寝起きどうも切ないから
近頃 俺 いっそ寝んのやめた
目ん玉血走って
若干よろめきながら
狭っ苦しいラーメン屋につづく
だだっ広い大通り
傘の先っぽでつついております
どうにかこうにか
ちょっといいとこ見せたい訳だが
いかんせんヘタレ
ようやく見据えた未来さえ
ご丁寧にてめえで勝手に
セピア色にしちまう体たらく
ポツポツ降り出して
あー いよいよ惨めです
灰色の空に向かって
ややガン飛ばし気味の角度で
鋭く硬直する一輪の花の姿に
何故か強烈な嫉妬を覚え
大人気なくそいつを思い切り踏んづけてやれば
感情のかけらもないBB弾みたいな冷たい雨は
この軟弱な36.5度の情熱を蜂の巣にせんばかりだ
気でも違ったか 己(おのれ)に往復ビンタ
秋でもないのに頬に赤い紅葉
近頃 君の夢ばっか見て
寝起きどうも切ないから
近頃 俺 いっそ寝んのやめた
したたかに酔って
大いによろめきながら
しつこい悪友ようやく振り切り
無駄に明るい繁華街
千鳥足で踏んづけております
「分かってんならさっさと直しなさいよ」と
ぼちぼち限界か
何処からともなく君の声
あー 三日月の如き前傾姿勢で
“お好み焼き"二つ
あー いよいよ惨めです
重ねれば重ねるほど 薄っぺらになっていく
その不可解さに首を傾けながらも
愚乱愚乱の週末の夜に 今更 後には退けんと
半ばやけっぱちに夢をぶっ放せば
改札口を中心にとぐろを巻く 激烈な時の流れは
この軟弱な365日の叫びを粉々にかき消さんばかりだ
気でも違ったか 己に往復ビンタ
秋でもないのに頬に赤い紅葉