歌手:VOCALOID
专辑:《天響ノ和樂2》

作曲：ワタルP
作词：ワタルP

夕暮れ虫の音色に
耳を澄まし待ち焦がれた
幾夜と過ぎたこの想いを
忘れないように打ち上げた
小さな影は見えますか？
傍に寄り添って視えますか？
夕凪が頬を撫でて
音も無いままに咲いた
遠く遠く爆ぜ鏤む花
笑顔が照らされる
馳せる想い風に乗せて
届けてくれたまえ
早く早くと下駄打ち鳴らし
綿あめにりんごあめ
浴衣姿に伝った泡沫の一片

宵の口人混みを
団扇でかき分けて進む
灯籠に託された華燭が
消える前に打ち明けよう
この歌声聴こえますか？
内緒話は聞こえますか？
轟きに言葉は溶けて
足あと便りに見上げた空
高く高く天染め上げる花
はっと驚かされて
嬉し恥ずかしこの気持ち
伝えてくれたまえ
ふわりふわりと手招きはしゃぎ
巾着袋に水風船
はにかむ顔に映った玉響の一片

そっと弾けては消える
一つ二つ夢模様
あなたのその目には
姿見えないけれど
迎え火の煙が昇る
届け届け世の果てまで
ぽっと花弁が空に散る
隣り合う影照らすように
咲いた咲いた季節を紡ぐ花
凛と金魚が跳ねて
遠い昔の約束
忘れないでくれますか
あちらこちらと花開く刹那
狐のお面が笑う
手を繋ぎ見上げた
夜空に咲く一片ノ花火