歌手:
VOCALOID
专辑:
《アルカロイドに溺れる》祭囃子 カラリ 乱れ息
汗ばむ両手を垂らしている
五分前、肌を搔いた指ぶらり所在無げ
いつも真っ赤な遊戯に暮れてたお揃いの瞳や口元が
今はただぶつり糸切れた人形みたい
蝉時雨 夕立ちの前の匂い 陽炎が揺ら揺ら
爪を立てた首筋 強く力を込めた
茹だる様な八月のある日
わたしはお姉ちゃんになった!
わたしで居た十数年と
あの嬉しかった悲しかった事
全部無いことにしたんだ
俯瞰視点 生まれ変わる身体をもとあます
足もとにはまだ温かな生命の跡
無邪気さも理不尽も何もかもが蜃気楼に溶けてく
悪い夢が覚めた向こうに幸せを見た
爪二つのわたし達あの日
ただ一つ影になった!
ケロイドになった風景が
ただ恐ろしくて逃げたくて
もう全部無いことにしたんだ
永遠よりも長く永い一瞬ただ立っていた
神様、これがすべて引き換えにした実感?
茹だる様な八月のある日
わたしはお姉ちゃんになった!
わたしで居た十数年と
あの嬉しかった悲しかった事
眩み刺した八月のある日
わたしはお姉ちゃんになった!
ふたりで居た十数年の
あの幼かった短った日は
色褪せた秘密に生きている