歌手:
少女病
专辑:
《伪典セクサリス》 作词 : 少女病
作曲 : ピクセルビー
编曲:ピクセルビー
『この世(よ)の果(は)てで詠(うた)われる、
あらかじめ失(うしな)われた魂(たましい)の連(つら)なり。
それは玲瓏(れいろう)な森(もり)に住(す)まう、
心(こころ)優(やさ)しい預言者(よげんしゃ)の記憶(きおく)』
「嗚呼(ああ)…白(しろ)い揺(ゆ)り籠(かご)は新月(しんげつ)の下(した)眠(ねむ)るのに。
きっと、新(あら)たな生(せい)を祝福(しゅくふく)して揺(ゆ)らされることはないのだ」
いつもならばノイズ混(ま)じりの曖昧(あいまい)な言葉(ことば)だけ
その日(ひ)だけは不思議(ふしぎ)とクリア。鮮烈(せんれつ)なメッセージ
緋色(ひいろ)の目(め)の預言者(よげんしゃ)たる少女(しょうじょ)が視(み)たものは
この世界(せかい)の終焉(しゅうえん)を象(かたど)ったイメージ
静(しず)かな森(もり)の中(なか)で慎(つつ)ましく
幸(しあわ)せに過(す)ごしていた
突然(とつぜん)授(さず)けられた言葉(ことば)は
酷薄(こくはく)な音節(Syllable)となり
「時(とき)のはじまりから、終(お)わりの先(さき)をいく者(もの)よ。
わたしには明確(めいかく)に視(み)えてしまった。
緩(ゆる)やかな世界(せかい)の破滅(はめつ)が」
空(そら)はやがて落(お)ちるだろう。
「ねえ、あの鳥(とり)って平和(へいわ)の象徴(しょうちょう)だって言(い)われてるんだよね?
見(み)て、落(お)ちてく。落(お)ちていくよ……?」
琥珀色(こはくいろ)の柵(さく)を越(こ)えていく清廉(せいれん)な少女(しょうじょ)
穢(けが)れのない白(しろ)を脱(ぬ)ぎ捨(す)て、想(おも)い人(びと)に寄(よ)り添(そ)う
圣痕(Stellma)に手(て)をあてて、もういいのだと笑(わら)った
散逸(さんいつ)する自己欺瞞(じこぎまん)、畏(おそ)れるは音節(Syllable)
不確(ふたし)かに降(ふ)り注(そそ)ぐ安(やす)らぎに 幾度(いくど)も身(み)を任(まか)せた
終(お)わりをただ受(う)け入(い)れるには 一人(ひとり)では耐(た)えきれないと
「理想郷(Eden)の園(その)から、
終(お)わりの先(さき)を知(し)る者(もの)よ。
遺棄(いき)される世界(せかい)に残(のこ)された生(せい)に、
願(ねが)わくば甘(あま)い果実(かじつ)を」
声(こえ)はきっと届(とど)かぬだろう。
『夕闇(ゆうやみ)に溶(と)けゆくeustacy、
繰(く)り返(かえ)される自己暗示(じこあんじ)、
終焉(しゅうえん)の音階(Scale)、
砕(くだ)け散(ち)る物語(Story)』
「人(ひと)が暗闇(くらやみ)を怖(こわ)がるのは、真実(しんじつ)を見(み)てしまうのが怖(こわ)いから。
だけど、目(め)を閉(と)じていても何(なに)も変(か)わらないことを、私(わたし)は知(し)ってる」
「少女(しょうじょ)の精神(せいしん)は徐々(じょじょ)に破綻(はたん)していった。
想(おも)い人(びと)はいつだって笑顏(えがお)で包(つつ)んでくれる。
けれど、預言者(よげんしゃ)として視(み)てしまったものは、
少女(しょうじょ)の心(こころ)を壊(こわ)して……」
溶(と)け合(あ)っても繋(つな)がっていても心(こころ)が軋(きし)んでいく
救(すく)いのない未来(みらい)の記憶(きおく) 食(く)い違(ちが)う歯車(はぐるま)
剥離(はくり)する衝動(しょうどう)と、不規則(ふきそく)な嘔吐感(おうとかん)
森(もり)の中(なか)響(ひび)くのは
幾千(いくせん)の鎮魂歌(Requiem)
沈(しず)む私(わたし)を支(ささ)えてくれてる貴方(あなた)の温(ぬく)もりさえも
なぜが突然(とつぜん)恐(おそ)ろしくなり無意識(むいしき)にナイフを刺(さ)した
鮮血(せんけつ)に塗(まみ)れた、言葉(ことば)もなく崩(くず)れる彼(かれ)は
絶望(ぜつぼう)も愛情(あいじょう)も終(お)わりもすべて、受(う)け入(い)れるように優(やさ)しく
笑(わら)っていた……
「嗚呼(ああ)…白(しろ)い揺(ゆ)り籠(かご)は新月(しんげつ)の下(した)眠(ねむ)るのに。
きっと、新(あら)たな生(せい)を祝福(しゅくふく)して揺(ゆ)らされることはないのだ」
空(そら)はやがて落(お)ちるだろう。
『新(あ)たな生(せい)が知(し)る初(はじ)めての感情(かんじょう)は、"絶望(ぜつぼう)"』