歌手:
少女病
专辑:
《圣骸メロフォビア》『旅の詩人は、雲ひとつない晴天と波の立たない海原の狭間。
まるで空に浮かんでいるように、静かに揺られて――――』
一枚きりの写真 離さずに歩いてきた
旅の途中出会う人々に 誇るみたいに見せた
長い距離を隔てても 何年も会えなくても
嘘みたいでしょう?
写真の中で笑顔をこぼす家族を見ているだけで
強く在れる そんな気がしたんだ
今は遠い海路上 小さな船は
物語を求めて ゆっくりと進んだ
会えない間に成長しているだろう
子供達を想ってはにかんだ
抱えきれぬ程の プレゼントを持ち帰ろう
そして苦しいほど きつく抱き締めてやろう
守るモノがなかったら 力尽き倒れただろう
けど家族が苦労することなく 生活できるくらいに
充分な金銭を 稼ぐ必要があった
添えた手紙もちゃんと届いていればいいのだけれど 音沙汰はなく
顔が見たい ああ、声が聴きたい
聞かせたい詩がたくさん 溜まってるんだ
冒険譚や魔女の 切ない物語
少しの休息は 許されるかな?
色褪せた写真に問う
今は遠い海路上 小さな船は
邂逅をah...求めて その方角を変えた
最初の一声は 何を伝えよう?
今夜はもう眠れそうにない
病気などせず優しい子に どうか育っていますように――――
『詩人の背中を押すように、柔らかな風が吹き始めていた。
コンパスになんて頼らなくても帰り付ける気さえしていて。
愛する妻へと結ばれている赤い糸。
そして血こそ繋がってはいないけれど、
子供達と育んだ、血よりも濃い絆を目印に辿って。
一時だって忘れたことのない大切な家族へ向けた、
愛の詩を歌いながら――――』