歌手:
少女病
专辑:
《Vision -誓约の闭回路 桎梏の乙女-》 数え切れぬ程の夜を越えた 孤独の屍
終わらないアポリア────
何度目の嵐だろう
窓を叩く雨音 響く雷鳴
部屋に映り込む 影<
>はいつも一人きり
心まで滲む雨粒
そんなある夜に
扉叩く誰かの声が聴こえた
館の前には 一人の少年霊が諦観抱いた表情で佇んでいた
少年霊の望みは 『人間らしい生活』
"叶えてはくれないだろうか?"
見えざる手に 導かれていくように
少女は少年を受け入れて 微笑みあった
再び始まった誰かがいる毎日
鏡に映る姿が 少女だけだとしても
どんな寂しさも誤魔化せた
何度目の月夜だろう
屈託のない 彼<<セス>>の笑顔が見たくて
部屋に散らばった 本を読んで聞かせる度に
胸に灯っていく温もり
けれどある夜に
のめり込むクーを心配した少女霊が
耐え切れなくなり 二人の間を遮って躊躇いながら囁いた
“騙されては駄目。幻惑に惹がれないで
────いつか帰って来れなくなるよ?”
見えざる手に 強く背中を押されて
少女さえ知らない激情に 駆られ叫んだ
"どうしてそんな酷いことを言えるの?
アナタに何が解るの……!?"
抑えきれずに弾けた感情は
無音にただ歯車を回して
風の絶えた館にもう他の霊は来ない
閉ざされたセカイに二人きりで
"もし彼に嫌われて、また独りになったら……?"
その先が酷く怖い...
見えざる手に 絡めとられてくように
少女は少年に依存して 囚われていった
夢見た暖かな時間が続くように
このまま醒めることなく 眠り続けていたい