歌手:
Sound Horizon
专辑:
《Moira》【高級遊女:ΚασσανδραとΜελλισαと其の見習い】(Cassandra, Mellisa and their apprentice, the hetaera)
「急(いそ)いで、あなたたち、Anemosの神官(しんかん)さまがお待(ま)ちよ」
「新入(しんい)り、ぐずぐずしてるとは、値(あたい)のできますよふくの、んっふふ!」
「ごめなさい…」
女蛮族(Amazon)のような腕力(わんりょく)はないけれど
芸(げい)のない唯(ただ)の売女(Porne)とは違(ちが)うわ
嗚呼(ああ)... 花代(Drachma)と真心(まごころ)を引(ひ)き換(か)えに美(うるわ)しの夢(ゆめ)を売(う)る...
敬愛する詩人(Sofia)のような教養(きょうよう)はないけれど
学(がく)のない唯(ただ)の街娼とは違(ちが)うわ
嗚呼(ああ)...元々(もともと)哀(かな)しき奴隷(どれい)の身(み)とはいえ
今(いま)は咲(さ)き誇(ほこ)る薔薇(ばら)【高級遊女】(Hetaira)
花開(はなひら)き風(かぜ)薫(かお)る春(はる)を鬻(ひさ)ぐ以外(いがい)
身寄(みよ)りなき娘(むすめ)には何(なに)もないけれど
憐(あわ)れみならば要(い)らないわ… 馬鹿(ばか)にしないで…
アナタの其(そ)れは愛(あい)じゃない!
「とう、着(つ)いたわね~」
「うわお~」
「ここが… Ilion…?」
「死と嘆きの風の都」
-Ιλιον-
作詞.作曲.編曲:Revo
歌:霜月はるか.Kaori
声:Ike Nelson, 桑島法子, Jimang, 日高のり子, 井上麻里奈
壁石(いし)を運(はこ)ぶ者(もの) 乾(かわ)いた音(ね)に打(う)たれ
医師(いし)を叫(さけ)ぶ者(もの) 地(ち)に臥(ふ)して虚(むな)しく
奴隷達の多くは背後に黒き影を纏っていた…(Many slaves, wore black shadows on their backs...)
遺志(いし)を継(つ)げる者(もの) 奴隷(どれい)の替(か)え数多(あまた)
縊死(いし)を遂(と)げる者(もの) 冥府(めいふ)への逃避行(とうひこう)
その影は他の者には視えていないようだったが(Others can't see the shadow, but...)
少年は何時からかその存在に気付いていた… そして――(the boy is aware of its existence He is not even aware of the first time he could know this is Hades...)
その影を纏いし者はそう遠くない内に確実に死んでいったのである……(Those who wore that strange dark shadow, met is certain death in a short period of time, a sudden death...)
愛(あい)と慈(いつく)しみだけに 抱(だ)かれ育(そだ)った少年(しょうねん)は
怒(いか)りと憎(にく)しみだけを 抱(だ)いて今(いま)を耐(た)え忍(しの)ぶ
いっそ死(し)んだらラクだなんて きっと今(いま)よりマシだなんて
酔(よ)った譫言(うわごと)繰(く)り返(かえ)して 去(さ)った希望(きぼう)に追(お)い縋(すが)った
そんな負(ま)け犬(いぬ)のように 運命(Moira)に飼(か)い馴(な)らされはしない
たとえ奴隷(どれい)が犬(いぬ)であれ 剥(む)くべき牙(きば)は忘(わす)れない
オオカミは奔(はし)る前(まえ)に 満月(まんげつ)に吠(ほ)える
「ここかいいだよ、いいだよね?ここか、ここなのか?ははは、ほら、ほら~」
「くそ、いてぇ、あの変態神官(へんたいしんかん)、いつか殺(ころ)してやる」
「よ、不細工(ぶさいく)ちゃん、ひでえ辛(つら)いのな?」
「へっ、人(ひと)の事(こと)言(い)える面(めん)かよ」
「へっへへ、違(ちが)いねぇ」
「はっはっは、はっはっはっ…」
人(ひと)は誰(だれ)もが 死(し)すべき運命(さだめ)を背負(せお)い
儘(まま)…抱(だ)いて抱(だ)かれて 寂(さび)しさを愛(あい)で埋(う)める
されど彼等(かれら)の多(おお)くは 死(し)すべき運命(さだめ)を呪(のろ)い
儘(まま)…奪(うば)い奪(うば)われ 虚(むな)しさで胸(むね)を満(み)たす
少女(しょうじょ)の頬(ほほ)を伝(つた)わる 汚(けが)れなき雫(しずく)を
赤黒(あかぐろ)き舌先(したさき)が 掬(すく)いかけた刹那(せつな)
「大丈夫(だいじょうぶ)かい、君(きみ)?」
「Ellve?」
「Misia、追手(おいて)を振舞(ふるま)えに逃(に)げよう、Misia!」
「うん!」
「待(ま)て!待(ま)て!あぁ……」
「捕(つか)まるじゃないぞ、Ellve」
「お前(まえ)こそな、Orion!」
繋(つな)いだ手(て)と手(て) 駈(か)け抜(ぬ)ける風の都(Ilion...Ilion)
降(ふ)り注(そそ)ぐ星屑(ほしくず) 夕闇(よいやみ)の風の都(Ilion...Ilion)
嘆(なげ)きと死(し)の城壁(じょうへき) 聳(そび)え立(た)つ風の都(Ilion...Ilion)
振(ふ)り返(かえ)る背後(はいご)に 遠離(とおざか)る風の都(Ilion...Ilion)「必殺(ひっさつ)!弓(ゆみ)が撓(しな)り弾(はじ)けた焔(ほのお)、夜空(よぞら)を凍(こお)らせて撃(う)ち!」
「名前(なまえ)長(なが)げぇよ、バカ!」
「黙(だま)らっしゃい!これぞ究極(きゅうきょく)、究極(きゅうきょく)の神髄(しんずい)」
「はっはっはっはっ…」
神域を穢した者を 風神は決して赦さない(Anemos can never forgive those who disgrace god's domain,)
その怒りは 雨女神と交わり 娘を生むだろう……(The anger fills with Broche and will conceive sea area...)
終わり