水唱~スイショウ~
Centifolia
歌手:みとせのりこ
专辑:《Centifolia》

〝冷(つめ)たい湖面(みず)に 心(こころ)を浮(う)かべ
わたしの身体(かげ)は 水底(みなそこ)へ消(き)えた…″

淡(あわ)い水(みず)の色(いろ) 重(かさ)ねた
この深(ふか)い水(みず)の底(そこ) 横(よこ)たわり
わたしは睛(ひとみ)を閉(と)じて
独(ひと)りきりのユメを視(み)るの

蒼(あお)い水晶(すいしょう)に 鎖(とざ)されてる
凍(こお)る水底(みなそこ)の この柩(ひつぎ)
わたしの睛(ひとみ)は二度(にど)と
何(なに)も映(うつ)しはしないの

〝きらめく虹色(にじいろ) プリズムを偏光(へんこう)し 踊(おど)る水(みず)″

揺(ゆ)らめいた 白銀(ぎん)の波(なみ)の
垂帳(とばり)の奥(おく)深(ふか)く 誰(だれ)も触(ふ)れられぬように

わたしはわたしを此処(ここ)に鎖(とざ)した

穢(けが)れなき願(ねが)いは世界(せかい)に染(そ)まず 自分(じぶん)の翼(はね)を折(お)り

届(とど)かない祈(いの)りはいつか 胸(むね)に刺(さ)さって
抜(ぬ)けない棘(とげ)になる

だから眠(ねむ)りましょう ユメの種子(たね)を抱(だ)いて

わたしの骸(むくろ)に 根(ね)を張(は)りながら
密(ひそ)やかに育(そだ)つ 常蛾(じょうが)の花(はな)

水面(みなも)の天蓋(てんがい)に腕(うで)をのばし

見上(みあ)げたあの天(そら)に 輝(かがや)く月(つき)のかげ
その面(おもて) 記(しる)された希望(ゆめ)

いつの日(ひ)か訪(おとず)れる約束(やくそく)
蜜色(みついろ)の祝福(しゅくふく)の光(ひかり)よ

その日(ひ)まで わたしは水(みず)の底(そこ)
ひとりきり 祈(いの)り紡(つむ)ぐだろう

〝遠(とお)い水(みず)のささやく唄(うた)は全(すべ)て水底(みなそこ)に″

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