死者の書
蜜薬ランガージュ
歌手:葉月ゆら
专辑:《蜜薬ランガージュ》

作词 : くろみん
作曲 : 塚越雄一朗
吹き荒れる冷たい風と雨が
強く窓を叩き夜を揺らし 嵐の訪れを告げる
さざめく冬の海 飲み込まれた船 祈りさえも

生き残りし男は 左足を引き摺り
独りの街を彷徨った
散りゆく花びらさえも 気づかないまま 息をする
「誰の為 此の”生”があるのか」 悩み続け…

そっと 触れる指が そっと 撫でる涙
闇に差し込む光も 唯、通り過ぎる幻

帰れぬ海へもう望みを流して 遥かな国を想う
伸ばした手から… 落ちる砂
明日無き運命に裂かれ撒かれてく

生き残りし男は 黒き犬の振り子を 心の臟へと傾けて
欲望に飲まれ任せ 遂には剣を手に取った
「金の為 此の”生”を摘むのだ!」 そうひたすらに…

やがて 振り返れば 沈む 彼女の”生”
消える命は 神の報い?試練なのか それとも

還らぬ君へもう触れても 身体は冷たく凍りついて
伸ばした手から… 落ちる愛
残酷な運命に暗く染まってく

『此処から 視えるわ 貴方の苦しみ━━━━』

<…綻ぶ歪みを正して廻す…>

男は 振り子に 持てるすべてと命捧げ 黒き犬を呪った

還らぬ僕はもう 朽ち果て 骨さえ獣に喰い尽くされ
何時かの生まれ変わりさえ 残酷な運命は決して許さない

還らぬ君を抱きしめたい 二度とは人には戻れずとも
伸ばした手から… 歪む愛
すべては滅びと収穫の定めへと
残酷な運命は物語を結んでく…
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