歌手:太田裕美
专辑:《十二月の旅人》

雨「あめ」が初雪「はつゆき」に変「か」わるわ
静「しず」けさの耳鳴「みみな」りがとぎれ
さっき通「とお」り過「す」ぎた店「みせ」の
ポスターが潮風「しおかぜ」にはためく
紅茶「こうちゃ」一杯「いっぱい」でねばった
たまり場「ば」はディランズアべニュー
今は見る影「かげ」もないほど
さびれ果「は」て沖合「おきあい」を見つめる
水平線「すいへいせん」も見えない夜の海
さざめいてかみしめて波打「なみう」つとき
海に降る雪の
海に降る雪の
降りつもれない哀「かな」しさ
ピアノたたいてた指先「ゆびさき」
マニキュアに染「そ」まり手探「てさぐ」りよ
時の流「なが」れのせいにして
思い出「で」の勲章「くんしょう」かざっても
いつのまにか人ごとだわ
ステージはディランズアベニュー
いつも片隅「かたすみ」でギターを
みがいてた彼は今どこへ
帰りの電車「でんしゃ」代「だい」さえレコードに
化けたから2時間も波打ち際「ぎわ」
海に降る雪が
海に降る雪が
熱「あつ」い涙に変るわ
水平線も見えない夜の海
さざめいてかみしめて波打つとき
海に降る雪の
海に降る雪の
一瞬「いっしゅん」のまばゆさゆえ