歌手:
茶太
专辑:
《52度の彼方/抱き抱える腕》たった一度(いちど)だけ 不思議(ふしぎ)なことがあった
鳥(とり)でもない君(きみ)が 飛(と)び立(た)つのを見(み)た
表情(ひょうじょう)があった
そんな顔(かお) したことなかったのに
空中(くうちゅう)で少(すこ)しこちらを見(み)て やさしい顔(かお)をした
胸騒(むなさわ)ぎのひとつもなかったけど
何(なに)が起(お)きたのか すぐに気付(きづ)いた
名前(なまえ)を呼(よ)ぼうとして やっぱりやめた
充分(じゅうぶん)だった 今更(いまさら)言葉(ことば)にしなくても
あんまり目(め)がよくないから
君(きみ)が景色(けしき)に溶(と)けそうで
でも どうしてかこの日(ひ)は
点(てん)になるまで 君(きみ)が見(み)えた
ずっと君(きみ)が見(み)えたから
泣(な)かずにいられた
左(ひだり)うしろ足(あし)が 時折(ときおり)そっと宙(ちゅう)を蹴(け)り
ゆるやかに進(すす)む君(きみ)を 見送(みおく)った
私(わたし)達(たち)はどんどん離(はな)れて
こんなに悲(かな)しいのに
私(わたし)の胸(むね)は 温(あたた)かくて
最後(さいご)まで 泣(な)かずにいられた
涙(なみだ)なんて 後(あと)でよかった
一度(いちど)だけ
君(きみ)のやさしい顔(がお)を見(み)た