歌手:
友川かずき
专辑:
《俺の里で鸣り止まない诗~中原中也作品集~》トタンがセンベイ食べて
春の日の夕暮は穏かです
アンダースローされた灰が蒼ざめて
春の日の夕暮は静かです
(春の日の夕暮は静かです)
吁!
案山子はないか――あるまい
馬嘶くか――嘶きもしまい
ただただ月の光のヌメランとするままに
従順なのは 春の日の夕暮か
(従順なのは 春の日の夕暮か)
ポトホトと野の中に伽藍は紅く
荷馬車の車輪 油を失い
私が歴史的現在に物を云えば
嘲る嘲る 空と山とが
(嘲る嘲る 空と山とが)
瓦が一枚 はぐれました
これから春の日の夕暮は
無言ながら 前進します
自らの 静脈管の中へです
(自らの 静脈管の中へです)