无残の美
无残の美
歌手:友川かずき
专辑:《无残の美》

詩を書いた位では間に合わない
淋しさが時として人間にはある
そこを抜け出ようと思えば思う程
より深きモノに抱きすくめられるのもまたしかりだ
あらゆる色合いのものの哀れが
夫々の運を持ちて立ち現れては
命脈を焦がして尽きるものである時
いかなる肉親とても幾多の他人のひとりだ
その死は実に無残ではあったが
私はそれをきれいだと思った
ああ覚、今もくれんの花が空に突き刺さり
哀しい肉のように咲いているど
阪和線富木駅南一番踏切り
枕木に血のりにそまった頭髪が揺れる
迎えに来た者だけが壊れた生の前にうずくまる
父、母、弟、兄であることなく
最後まで自分を手放さなかったものの
孤独にわりびかれた肉体の表白よ
水の生まれ出ずる青い山中で
待つのみでいい
どこへも行くな
こちら側へももう来るな
その死は実に無残ではあったが
私はそれをきれいだと思った
ああ覚、そうか死を賭けてまでもやる人生だったのだ
よくぞ走った
走ったぞ
無残の美

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