歌手:
友川かずき
专辑:
《无残の美》海みたいな空だ
晴れあがった寒い空だ
何かが呻いている
晴れあがった寒い空だ
それは誰しものようだ
平淡にゆるやかではある
焦げて俯いてさえ
平淡にゆるやかではある
炎えたつ紅葉の山脈が
今しも絶対であったのか
母達の吐息のはかなさが
孤独な男の腕力が
赤子も父も母も
空に唇をあてて
黒いうたをひとつずつ
吹きあげては忘れ去るのだ
人がある国がある
のんきに錆びつくものがある
群れて許される顔に
目玉を投げつけてやる
そうだ友よ
愛しきものらは
あんなにヒョイと無防備に立っている
傷つき汚れてさえ
あんなにヒョイと無防備に立っている