青春のメモワール
新たなる香辛料を求めて
歌手:森山直太朗
专辑:《新たなる香辛料を求めて》

作词 : Naotaro Moriyama/Kaito Okachimachi
作曲 : Naotaro Moriyama
ノックアウトされたリングサイドに
僕は一人腰を下ろした
薄れていく意識の中で
君の姿を探した
闇雲に出したパンチは
尽く空を切り裂いた
倒れてはまた立ち上がり
時が過ぎるのを待っていた

血を浴びた白いマットは
鉄と汗の匂いがした
沈黙はやがて喝采に変わり
青春の終わりを告げるテンカウント

スローモーションで蘇る
君の笑顔はいつも優しくて
終わりなき孤独のシャドー
君と駆け抜けた since 1968

時が経ち瞳伏せると
変わりなくここにあるようだ
夢だけで食いつないでいた
継ぎ接ぎだらけの青春のメモワール

あの試合が始まる前に
部屋に残した誓いの言葉
もしも負けたらグローブを捨てて
君の実家の呉服屋を継ぐと

フラッシュバックで遠ざかる
君の背中はやけに眩しくて
開かずの遮断機の光
身も蓋もないさ
砕け散った夢物語

陽射しに揺れるレモネード
路地裏の下がり猫
真夜中のインスタントフード
萎れかけたかすみ草
なけなしの左フック
時を刻む鐘の向こう
僕の名前を叫ぶ
君の声が聞えた

スローモーションで蘇る
君の笑顔はいつも優しくて
終わりなき孤独のシャドー
君と駆け抜けた since 1968

ラストシーンは
絵に描いたようなノックダウン
消えない昔日の痛み
君と駆け抜けた since 1968

終わり
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