歌手:
千住明
专辑:
《诗篇 交响曲 源氏物语》山なみの青紫に
桜の点 消え残る春
前髪が扇(おうぎ)のように
花やいだ少女に逢った
雀の子 犬君が伏籠(ふせご)
転がして空に逃げたの
尼君は頷きながら
子の未来 案じて泣いた
藤壺の紫の根が
この子にもつながっている
野辺に咲く可憐な花を
手に摘んで育ててみたい
母のない 私の同じ
境遇の藤壺の姪
引き取ると願う言葉を
尼君は冷たく拒む
苛立ちに背中を押され
藤壺の御簾をすり抜け
なんて罪深い なんて罪深い
父を裏切り 夫に背を向け
人に言えぬ生命宿した
深い秋 尼が亡くなり
残された孤独な少女
雷鳴に怯える背中
守ろうと心に決めた
さあ髪を梳かしてあげよう
さあ髪を梳かしてあげよう
かかとまである黒髪が
千尋の深さの
海の底へ届くまで
あなたの未来を見届けよう
あなたの未来を見届けよう