歌手:
ONE
专辑:
《ONE / 00》ふと気がつくと、
薄暗い中一人で立っていた。
目の前には、大きな門と、
私によく似た小さな門番。
後ろは…どうしても振り返ることができなかった。
いったいどうしてこんなところにいるんだろう。
見知らぬ場所なのに、
なぜか不安や焦りはなかった。
私は落ち着いてここがどこなのか考えてみた。
もう少しで何か思い出せそうな、
そんな気がするのだけれど…
考え混んでいたら、
門番が口を開いてこう言った。
「ようこそおいでくださいました。
あなたはこれから一つ、決めなくてはなりません。
元いた場所へ戻るか、
それとも、門をくぐって先へ進むか。」
門番の話によると、どうやら望んでここにきた人間は、
門の前で一度振り返る権利があるみたいだ。
私は望んでここへ来たのだったっけ?
ああそうか。
少し思い出してきた。
私は私の周りにまとわりつく、
泥のような状況が嫌になって、
その場から逃げてきたのだった。
走って走って、
気がつくとこの門の前まで来てしまっていたのだ。
進むか、戻るか。
門をくぐろうとしたその時
後ろから懐かしい声に呼ばれた気がした。
私は、足を止め振り返った。
帰ろう。
もう一度やり直そう。
顔を上げると、門番がこっちを見てニヤリと笑っていた。