歌手:
くるりんご
专辑:
《きらきらりんご》海の見えるこの街にて暫し翼を休める
冴えた群青
眼に飛び込んでは目眩に似た眩しさを催す
雛みたいな子どもが興味を連れてこちらを伺う
冷めた濃紺
近づくなと厳しい顔をして後退促した
[ほら]とパンを手に持って近寄るな
ラガッツァ・カリーナ
混じりけのない瞳で見てくるなよ
ラガッツァ・カリーナ
魚は水面を翔ける
今は昔沈んだ蒸気船の汽笛が響起
ほら、遠く遠く遠く
海の見えるこの街にて千切れ雲は空泳ぐ
映えた薄紅
逸らせば負けの世界で生きてるので眼は逸らさぬ
ほんの1秒足らずの出来事が100年にも感じる
欠けた鴇色
繕うにはもう時間も力もないと解ってた
[おいで]と害のない顔で近寄るな
ラガッツァ・カリーナ
夢の中で化けて出てくるなよ
ラガッツァ・カリーナ
魚は虚空を仰ぐ
呼ばれ振り向くことなく砂の上を走り出す
ほら、遠く遠く遠く
ラガッツァ・カリーナ
喰わなかったが嫌いじゃなかった
ラガッツァ・カリーナ
跡もなく飛び立つ
姿が追いつかず青空の中に消えてしまうまで
ほら、遠く遠く遠く
ああ、遠く遠く遠く
もう、見えなくなった