歌手:
福山潤
专辑:
《KEEP GOING ON!》風が吹いている、心の向くままに。
夢中で駆け抜けた二十年というつき。
答えって言うのは、いつになったら見つかるのだろう。
子供のころの記憶、友達、教室、鬼ごっこ、夏休み。
笑って泣いて、全てに対して真っすぐだったあのころ。
僕は何を思い、何になりたかったのか。
本当の自分を取り戻したいんだ。
ヒーロー?
そう、僕はヒーローになりたかったんだ。
(ああ、やめて、はなして!誰か、助けて!)
やめるんだ。その手を離し、俺の話を聞け!とう!
口から生まれた口のヒーロー。
朝起きて喋り、飯食って喋り。
人に会って喋り、天気見て喋り。電柱に向かって喋り。
喋って喋って喋り尽くす多弁中の多弁。
フリ、オチ知らない。
そんなのは受けようが受けまいが関係ない。
喋ることに意義があり、喋ることに興奮し、
喋るたびにエクスタシー。
己が喋ることだけに特化した、
喋って喋って喋り尽くすヒーロー。
いや、もはやヒーローではない。
ただものすごく喋りたい人。
口数が多い人、話を聞いてほしい多弁中の多弁。
喋るために生まれた、喋るために出てきた。
あの話は言いたい、あの話も、あの話も、
あの話も言いたいから、もう全部喋ることにしよう!
喋る喋る今日も喋る、尺が許すまで。
いや、尺がなくなってからが本番。
そこからもっと喋る。場が凍る、さらに喋る。
偉い人に叱られる、でも止まらないのが私。
それが、多弁ヒーロー JUNJUN MAN だ!
多弁ヒーロー JUNJUN MAN だ!
多弁ヒーロー JUNJUN MAN だ!
(ん?何だ貴様は…)
おい、勝手に喋るんじゃない怪人。
喋るのは私だ、多弁ヒーローの私が喋るんだ!
ん?私が何者か?「多弁ヒーロー」とは何なのか?
へっへっへ、そこな?確かに気になるだろう。
突然現れ、特に被害者を助けるわけでなく、
貴様を倒すわけでなく、こうしてただ喋り続けているのだからな。
いいだろう、私は一体何者なのか、貴様はどう思う?
おい、だから「勝手に喋るんじゃない」と言っているだろう!
喋るのは私、多弁なんだ!多弁ヒーロー JUNJUN MANなんだ!
もっと喋らせろ!
(あのう…)
お嬢さんも!勝手に喋っちゃダメ、殺しますよ。
今私が喋る番、二人とも話聞いてないの?
健全な会話のキャッチボールをプリーズってそれは私か。はっはっはっは。
多弁ヒーロー JUNJUN MAN だ!
多弁ヒーロー JUNJUN MAN だ!
多弁ヒーロー JUNJUN MAN だ!
おお、いいね、引いてるね、蔑んでるね。
よくあるパターンだ、みんなそうなるよ。
でも私は喋り続ける関係ないんだから。
多弁なんだからキープゴーインオン。
(ええ?)
お嬢さん今早く助けろ的なこと思ってるね?助けない喋るだけ。
今から多弁ヒーローの多弁ヒーローたる所以を軽く七、八時間…
いや、四半世紀は喋り続けるから。
トイレは今のうちに済ませといて、携帯の電源は切って。
賃貸マンションの場合は契約を解除しといてください。
(あっ…さっきから何を言ってるんですか…)
うさぎはさみしいと死ぬ、マグロは泳がないと死ぬ。
(は?)
では私が喋らないとどうなるか。
(ああ、すみません…)
どうなると思いますか。
(ああ、そんな…)
さあ、答えて…いや、答えなくて結構。
聞くのが私なら、答えるも私。
喋るのは私。(気持ち悪いこいつ…)
それが、多弁ヒーロー JUNJUN MAN だ!
多弁ヒーロー JUNJUN MAN だ!
多弁ヒーロー ジュジュジュ…あああ!
(泣く)
お?お帰りですかお嬢さん。
次会った時はもっと喋るからね!
終電まで、いや来世まで!はっはっはっはっはっはっは。
(死ね!変態!!!)ありがとう~
さあ、怪人よ、もうお前と二人きりだ。
喋りたい放題だ。何の話をする?
あの話か?あの話か?よし決めた!
どの話をするか決める前にまずは喋ることにしよう。
私の名前は多弁ヒーロー JUNJUN MAN、初めまして。
口から生まれた多弁中の多弁。
変態だ。頭おかしんだ。めんどくさいんだ。
自覚はあるが、溢れ想いが手招きする。
心の声に嘘はつけないんだキープゴーインオン。
とはいえ、悩みがないわけじゃないんだぞ。
まあ、聞いてくれ。聞いてくれるか?ええ?
今私が喋っていい番か?ん?
ずっと喋り続けている?気を使ったほうがいい?
それは無理。私の悩み、それは相手の反応に興味が持てないこと。
こちらが喋ったことに対し、
感想を言われたり意見を言われたり引かれたりあれがぶっちゃけどうでもいい。
聞いてて感情がゼロになる。特にツッコミとかマジいらない。
黙っててほしい。その尺を私に喋らせてほしい。
まあこんなこと相手には死んでもいえないけどな、
いっちゃってるけどな、他にもあるぞ。
話が盛り上がるとついいっちゃいけないことまで言ってしまうという癖。
タブーアンタッチャブル大好物。
目先のちっちゃい笑いのために暴露し、家に帰ってゲロ吐きそうなほど後悔するんだ。
しかしそこで私はハッと気づいた。
普段あれだけ相手の反応はどうでもいいと言っている変態が誰が変態だ私だ。
なぜそんな危ないネタを提供してしまうのか。それは他ならない。
無意志化で相手を喜ばせることにもエクスタシーを感じていたという証拠。
なんだ私は普通の人間じゃないか、他人とコミュニケーションとれてるじゃないか。
多弁中の多弁の悟り中の悟りを開いた私は、
いよいよ第二の口、第三の口を解放し。
いや、実際にそんな口はないのだけれども。
心の中にあるのだけれども心の中にあるということはやはりちょっと変態なのかもしれないのだけれども。
誰が変態だ私だ。
これさっきも言ったな、話が全然入ってこない。
ずっと何を言ってるんだ私は。
というか今喋ってるのは私か、私だな。
私の声がうるさくて私の話が全然聞こえない。
少し黙ってほしいな私。
とにかく決意した、もう迷わない、気にしない、
変わることを恐れずキープゴーインオン。
喋って喋って喋り尽くそう、唾を飛ばそう。
言っちゃいけないこと、どんどん言ってこう。
喋っていいんだ、多弁ヒーロー万歳なんだ。
JUNJUN MANよ、永遠なれー!
はっはっはっはっはっはっはっは。
いやあ、どうだ怪人よ。
この理論素晴らしいだろう…あー!いない!
いないけどもう関係ないよ喋ろう!
喋って死のう、喋って灰になろう、喋ったままお墓に入ろういえーい。
喋ることに意義があり、喋ることに興奮し、喋るたびにエクスタシー。
喋る喋る今日も喋る、口がかれるまで、友達なくすまで、警察に通報されるまでー!
それが、多弁ヒーロー JUNJUN MAN だ!
多弁ヒーロー JUNJUN MAN だ!
多弁!ヒーロー!JUNJUN MAN だー!
あー、喋りたーい。
もうダメ?終わり?ええー?
喋りたいよー
ー終わりー
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