プライムナンバー (feat. 水槽) 作词 : 不眠症 作曲 : 不眠症 落としたブリキの玩具が もがいている様を眺める 冷めたコーヒーを注いで 感性に蓋をするのさ 溶かした砂糖の粒が飽和してゆく 有り合わせのものだけじゃ どうも割り切れないよ 奪ってよプライムナンバー 僕が台無しにしたもの全部 砕いてプライムナンバー 歩いてゆくには 重荷が過ぎる 痛くて痛くて痛くて未だ 夢に見るほどに 影を落とす後悔が 痛くて痛くて痛くて僕は 何に縋ればいい? 汚してしまったシャツが どうにも気持ち悪くて 明日は燃えるゴミの日だし 散歩のついででいいかな 一つ二つ記憶を置いてゆく 思い出すこともなくなる 灰白色の濁った空は 虚脱を湛えている ゆくあてもないまま 燻んだ日々を彷徨い続けた 窓に差す西日の中 自由に舞う埃すら羨ましい 夕暮れの景色がなぜだか今は涙を誘うから 思い出したように またペンを取る 混ざったプライムナンバー 否定したくなった昨日も全部 背負って歩いているんだ 今日までを肯うため 割り切らずに 痛くて痛くて痛くて未だ 夢に見るほどに 影を落とす後悔も 痛くて痛くて痛いまま 今日を描いてゆくんだ 夜のしじまに震える手の感覚が溶け出して うずくまり許しを乞うことすらもうできないとしても 今にも崩れてしまいそうな思いの残滓が 君が、あるいは、誰かが行く先を照らすことができるのなら それが歩いてきたことの 一つ、答えになってくれるでしょう 注いだ赤い陽が夜の街を満たす