桜花幻想 作词 : 弓絃 作曲 : 弓絃 春の嵐が過ぎし日の午後 虚ろな枝間の葉、花の留守間 帰らぬひとよ、戻らぬ花よ さよならの言葉すら言えぬまま 夕涼み、宵泳ぎ、生き紛いの日々に 息をつく、嘘をつく、僕を取り繕う いつからだろう、振り返れば 花散りぬるを見上げた空に 白み雲の間からひかり差せば 契らぬ先に発ちし貴方の 稚(おさな)き歌聲が耳にひびく 朝霞、昼下り、暦ばかり過ぎ往き 様変わる、空回る、消えない影残る 季節巡り、振り返れば 訪ねつる花衰えぬまま こころに咲く貴方微笑むまま 片枝(かたえ)の想ひ深く隠して うつろふ浮世をぞただ生き征く 花散りぬるを見上げた空に 白み雲の間からひかり差せば 契らぬ先に発ちし貴方の 稚き歌聲 この耳に、こころに 今日もひびく