ユーリカは夜にだけ 作曲:なぎさ 作词:なぎさ 帰り道に鍵をかけて 嘘を吐くなら壊れちゃって いいよ... 電波塔が語りかける 「愛し合えるなら救われる」とか 愛さえない君はどうにか 昔見た映画の悪役みたいだ、なんて   この声も、この日々も いらない、いらないと押し殺せるように 綻んだ言葉を使えば あの日は笑えたような気がした 強がるのは歩けないから ひとつずつ壊して眠っちゃえばいいの 笑えないのは怖くないから ひとりに慣れれば染まらずに済むから 吐いた息も、嫌った、嫌った 欠いた意味も、願った、強請った   触れないで、遠ざけて 消えない感触を許せないままで 言わないで、無邪気に笑っていた あの日のテノヒラを呪った   この声も、この意味も いらない、いらないと押し殺せるように 愛されないこの手を握ってと 誰にも届かない声で縋っていた