Ad ~Millia~ 世界は初め 灰色て 陽の当たらない 場所佇んでた 長い夜 遠い朝 待ち侘びながら かじかむ指で なぞる空の弦 灌いだ まどろみの奥で 私を呼ぶ あなたはだれ? 誰そ彼に手を振った 待宵の夢 ほどけた瞼 霞み見た光 眩しさ 指の隙間から くすぐる 冷めていた頬を 廻りだした 胸の音ことこと 巡りだした 生まれた意味を 暁 別つ月の水面に 白縫いの灯が ゆらゆら揺れた 重ならない 円かな仕組みの中で 繫がるの 真向いの熱が 今 終わりはきっと もうすぐに 世界の緑 空を眺めてた 黒と白 陰と明 だけの視界に 躍ったそれは 数多色の鮮 見て 雲一色の空を 朝焼け 夕焼けが染めた 見て 無垢一色の土肌に 刻みついた 二つ足跡 彩 森羅万象の顔 紅の手が 自在色づけた 愛という 万物起源の術で 繫がるの 真向いの熱に 今 重なりたい 交り合おうとする心 往きましょう 何時の環の中でもきっと 暁 別つ月の水面に 白縫いの灯が ゆらゆら揺れた 重ならない 円かな仕組みの中で 繫がるの 真向いの熱が 今