うららうららか うららうららか 君は風 芳しき花の香りをつれてきたの さららさらさら 靴がなる いささかの砂を小石を馴しただけ 宛てた手紙は読み人を知らずに 窓辺おかれてはらりはらり揺れてる しんしんしとしと 宵の雨 この頬を伝う雫を拭いなさい 忘れ行くのは おぼろげな横顔 夢か現か ふわりふわり雲は流れ ほんの一時心揺さぶる うららうららか 君は風 行きなれぬ細い小道に 霞んでいく 霞んでいく