myst/er 乾いた肌に流れる冷たい水から 少しでも何か伝えようとしてる 硝子に浮かぶ文字 SOSの警告音が 耳を塞いでも聞こえてくる 研ぎ澄ませた目 嗤うように 繰り返す何気ない日々 日々を 動き出した大きな歯車を前に この細い腕で何が出来るだろうか 深い霧で隠す顔が見えないまま 膝を折り目を伏せて 誓いの言葉を 捧げているの 今宵は高く月光鋭く鮮烈 僅かでも不安 選んだアルカナは 逆さまの魔術師 重ねた時間を 身体を 全てを穿ち破る クリムゾンの瞳 SOSの警告音が 耳を塞いでも聞こえてくる 研ぎ澄ませた目 嗤うように 繰り返す何気ない日々 日々が 柔らかな光が注ぐ庭の中で 芳しい紅茶葉の香りが開いた 貼り付く笑顔の仮面が目尻から砂に変わる 夕暮れは寂しくて淡く 紅色を塗り潰すにはひと欠片の 影を消すだけの光が足りないまま 陽が堕ちていく