殺戮の街角 生温かい風が しどけなく渡って 蒼ざめたひかりが よどんだ 水面に ゆらめいている 飾り付けた街は 艶やかに笑って 通り過ぎる夢と 届かぬ思いを 貪りながら 夜は流れ 虛しく朝がまたやってきて むせるように 虫どもの群れ 真棉でしめるよな 吹き溜まり 沈んだ憎しみは 今にも 張り裂けて 溢れ 覆いつくして やさしく笑う