愛にまみれて 作词 : 谷口鮪 作曲 : 谷口鮪 夕暮れのベンチ、座っている子供達 しばらくすると迎えがきて帰っていった 風はいつでも僕にだけ冷たいな 寂しくなるな、はやく帰ろう、家に帰ろう ポケットの中、ぬくもりも何もないや 商店街を急ぎ足で抜けてゆく 茜色、君の色、僕の孤独を染める いつでも、いつまでも 失くしてきたもの取り戻すような日々の中 恐れているのはまた一人になること 苦しみばかりでつい下を見てしまうけれど 笑えているのは君のおかげなんだよ 夕暮れのベンチ、煙草に火をつける 煙を吐くと魂も抜けそうで 慌てて揉み消し、立ち上がったら 行き交う人が冷めた目で僕を見た 居場所があるならそれを大切にしたいよな 誰でも平等にあるものじゃないから 見つかることなんてないとずっと思ってたけど そんなことなかった、愛にまみれている 茜色、君の色、僕の孤独を染める いつでも、いつまでもそばで笑っていてよ 街の声が眠り、ネオンが目を覚ます 時の流れには逆らえないものだ 時間よ止まれと寄り添いながら願うけれど 時計の電池を抜いても夕日は沈む 永遠なんてものはなくたっていいんだと思う 僕はいま君の愛にまみれているから 夕暮れのベンチ、迎えがきた