おくり火 沢山の灯火が粉々に流れて消えたね 何千 何万の声が重なって遠くに響いた 嗚呼 嗚呼 嗚呼 見つけて欲しくて 愛して欲しくて 声にならない声で 何度でも叫ぶよ あなたまで届くように 暗い宇宙の中で 身体は溶けて 星になり あなたを見下ろす いつか歩いたあの地面を 懐かしい雲間をくぐって 嗚呼 嗚呼 嗚呼 わかって欲しくて 幸せにしたくて いつも傍にいるから 身体は無いけど 暖かい家がある あなたの胸の中に 海 空 青 泣いて 君 僕 死んだの 鳴り響く サイレンと 大地(ほし)の鳴き声 聴こえた おくり火は空へ 群れをなし 空へ どこまでも高く遠く 飛んで行け 空を凪ぐように 痛みも夢も風に乗せで 遠い空の彼方へ いつまでも 光る星の様に 忘れはしないで 届かない声に耳を澄まして