女 名も無い花に 囲まれて 夕日のなかに 女ひとり 何処から来たのと尋ねても 答えは無いの 過去などない 僕には 何の関わりも無い 見覚えも無い 女ひとり そうなの? と女が寂しく笑って言う 「あなたの家が遠くに見えるじゃないの」