歌えなかったラヴ・ソング(アコースティック・ヴァージョン) 最終日のゼミは長く 俺たちは汗ばみながら 胸の中で卒業までの日々を 数えてた 就職のコネクションを ひけらかす仲間の声が ビルに映る曇り空のように ふたりの恋を押しつぶした 90年代のラヴソングを贈ろう 消えちまったあの涙に 俺の中でそっとそっと 歌えなかったラヴソングを 歌おう あの日の俺の場違いな 若さの国境を越え 忘れそうな微笑みが すれ違う次の夜も もっともっときっと あの切なさに届くまで 国道沿い風は強く 人ごみに俺は流され もがきながら誇れるものを 今日も探してる 行き過ぎるだれも彼も 終点は同じ気がして なぜか急に叫びたくなった ため息だけが熱い街で 90年代のラヴソングを贈ろう まぶしすぎたあの瞳に 俺の中でそっとそっと 歌えなかったラヴソングを 歌おう 見えない夢を抱きしめた 昨日の俺たちのため 疑ったものすべてが 許しあえるその時まで もっともっときっと 傷つくたびに判るから 90年代のラヴソングを贈ろう 消えちまったあの涙に 俺の中でそっとそっと 歌えなかったラヴソングを 歌おう あの日の俺の場違いな 若さの国境を越え 忘れそうな切なさが すれ違う次の日に もっともっときっと あの微笑みに届くまで