Lily -寄り添う百合のように- ひとりの部屋 時計の音 儚さに包まれた季節は 一秒ずつ 褪せてゆく きっと このまま その手が 心撫ぜるように 君の匂い 蘇った今 からだ中を 駆け巡る 消えない 想いは Lily 袖を引いて 近づいてく ふたりきりの体温の下で 春を待って 眠っていた 小さな種 空っ風が積もる夜から 冷たい雫 浴びる朝まで 並んで立つ 花のように ずっと ずっと 寄り添って 舞い降りた時間は 戻らないけど 忘れずにいたいね いつも 胸に咲かせて 彩りに 指を這わせ 秘めた恋 あの色に 触れたいよ Lily 可憐な瞳に 誘われた庭で 嗅ぎたいよ 逢いたいよ 君と 「離れないで」 涙見せて 乱れた襟に 腕を巻いても おぼろな夢 散り散りに すっと すっと 消え去って めくるめく鼓動に うつつ 飲まれて 見渡す限り 咲く 君に捧ぐ 花びら 色めきに 口を結んだ 恋唄 息を止め 見つめ合う Lily 白い横顔に 重ねた温もり 抱きしめて 眠りたい 今も みやびの園で 誰よりも麗しく 言の葉を飾って 燃ゆる 百合の香り 彩りに 指を這わせ 秘めた恋 あの色に 触れたいよ Lily 可憐な瞳に 誘われた庭で 嗅ぎたいよ 逢いたいよ 君と 色めきに 口を結んだ 恋唄 息を止め 見つめ合う Lily 白い横顔に 重ねた温もり 抱きしめて 眠りたい 今も 花のように また 色めいて 咲く この想い もう 消せないから Lily 終わり